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筋肉について

筋肉は、筋肉細胞がたくさん集まってできている筋繊維・筋繊維を束ねる組織・筋肉に栄養分を送る血管・筋繊維に命令を出す神経などにより構成されています。このなかで大きな割り合いをしめ、トレーニングにおいて重要な役割を担うものが「筋繊維」です。トレーニングをすると、この筋繊維が切れたり、傷ついたり、疲労物質がたまったりして、筋力レベルが落ちていきます。そして、休息することで筋繊維がよみがえり、さらなる筋肉の増大につながるのです。

筋繊維は、すべて同じ性質を持っているわけではなく筋肉が縮む速さによって大きく分けて2種類あります。

縮む速度の速い筋繊維である「速筋(そっきん)」と縮む速度の遅い筋繊維である「遅筋(ちきん)」の2つです。
遅筋は縮む速度が速筋の2分の1なのですが、速筋よりも持久力にすぐれ、また疲れにくいという性質を持っています。速筋は縮む速度が遅筋の2倍で、瞬間的なパワーや瞬発力にすぐれているという性質を持っています。そのため、遅筋の割合が大きい人は持久力を必要とするスポーツに向いており、速筋の割合大きい人は瞬発力を必要とするスポーツに向いているといえます。

それなら、持久系スポーツを目指す場合は、遅筋の割合を増やし、瞬発系スポーツを目指す場合は、速筋の割合を増やせばいいのかと思われますが、じつはこの2つの筋繊維の割合は生まれつき決まっており、トレーニングによって変えることができません。しかし、2つの筋繊維を太くすることはできます。どちらか一方の割合を増やすことはできないが、太くすることで各々の効果が期待できるということです。筋トレによって速筋繊維を太くすれば筋肉が縮む速度が増し、瞬発力が大きくなり、遅筋繊維を太くすれば持久力が増し、疲れにくくなります。

速筋を太くするには負荷が大きいトレーニングをし、遅筋を太くするには軽い負荷で長時間トレーニングすることで、その効果が期待できるので自分が持久力が弱いのか、瞬発力に弱いのかを明確にしトレーニングするとよいでしょう。

もっとも、ボクシングは両方の筋繊維をバランスよく必要とします。通常、負荷の大きいトレーニングと少ないトレーニングをバランスよく行ない、2つの筋繊維を太くしていくことが必要になりますが、ボクシングはこの点においても優れたスポーツで、自然に両方の筋繊維をアップさせてバランスがとれたからだ造りを行なうことができます

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